村西徳子と河内木綿藍染保存会のこと

河内木綿藍染保存会は府知事の認可をえて、ＮＰＯの創立が２００１年２月申請書を提出し認可を受けたのが５月でした。

現在正会員、賛助会員を合わせ９０余名が参画し、会員居住地は八尾市を中心とした大阪府域にまたがっています。

河内木綿文様復元の契機は、今から４５年前、 前理事長の村西徳子が河内木綿の研究家・収集家である故辻合喜代太郎博士（八尾市恩智在住）に師事し、 文様のデザインの勉強をはじめたことに始まります。

河内木綿の大ぶりで勇壮な文様に魅せられた村西徳子は、 染色デザインの同好の人々とともに、辻合先生の指導を受け、型彫り、糊置き、 藍染と古い資料を参考に河内木綿復元活動に取り組みました。

また、阿波徳島のタデ科の藍から作った「すくも」を購入し、 昔の紺屋と同様の手法で灰汁（あく）建てしたもので白布を染め上げる作業をはじめるなど、 試行錯誤の過程を経て河内木綿の復元製作活動を積み上げました。

平成６年、村西徳子は八尾市生涯学習センターの委託により 藍染後継者育成のための河内木綿藍染講座を開講し３年間で約４０名の受講生を育成したのをはじめ、 その後自らの工房において多くの後継者を育ててきました。

村西徳子プロフィール

１９９１年　型絵藍染研究所開設・教室主宰
１９９４年　「河内型絵　河内木綿と藍染」出版
２００１年　八尾市姉妹都市　米国・ベルビュー市において河内木綿文様展示会
２００３年　ロシア国立エルミタージュ美術館で「河内木綿展」（会期２カ月間）
２００９年　「河内木綿　文様と藍染の美」出版
　　　　　　河内木綿　文様と藍染の美Ⅰ　出版記念展（プリズム）
　　　　　　東京　　河内木綿展　（六本木ヒルズ）
２０１０年　再びの河内木綿エルミタージュ美術館
　　　　　　村西徳子　藍染の世界展（富田林）
２０１１年　民芸二人展『陶芸(西堀寛厚氏)と河内木綿藍型染（村西徳子）』
　　　　　　難波　日本工芸館
２０１４年　村西　徳子　ジャパンブルーの世界
　　　　　　河内木綿展　文様と藍染の美（日本工芸館）
２０１６年　河内木綿と生きる（プリズム）
　　　　　　河内木綿と生きる　ファッションショー
２０１８年　河内木綿　文様と藍染の美Ⅱ　出版記念展（プリズム）